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hana日記

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2009年 11月 18日

心と身体の入れ物 前章

家を買う事にしました。

体調を崩して家にこもってた時に
いろいろ今までの家族全員の流浪の人生を考えたりしてました。

私は100年以上続いてる地方の古い家に生まれたので
町で会う年長の人は、私のバックグラウンドを全部承知されてました。
両親も国家公務員だったため、とても安定した日々でした。
私はその安定した状態を「緑の牢獄」と呼んでた、感謝はしてたけど
18歳で家を出たときはとても嬉しかった。愚かで若かったってことですね。

子供達は神戸で生まれ、私の人生の変化に従って引っ越しと
転校の多い人生でした。海外に住みたいとも思ってなかったのに 苦笑
私と一緒にうろうろしてくれました。大変だったと思う。

主人はカナダ北部の田舎で生まれ、お父さんの転勤に従ってカナダの
西から東のはしっこまで動きました。まるで大陸大移動。。。
ヴァンクーヴァーに引っ越したのは19歳。そして日本です。

なんだか、ここが私たちの家。
そう呼べる入れ物が欲しくなった。

でも新築など。。。。ここは一応名ばかりながら 東京都。
あまりにも高額で驚きました。特に駅前は驚く程でした。
私たちは中古狙いだったので、いろんなビックラする物件も見せて貰いました。
持ち主が亡くなった直後のお葬式の後がそのまま残った家、
競売物件の夜逃げの痕跡の残った家たち。。。
山の上の古くて増築を重ねた家には
なぜだか新築のお風呂が二つならんでありました。ぴったり背中合わせで。
温室がある家。壁の中にカビが繁殖してる匂いのする家。

なぜなぜ〜なぜ〜こんな形にと思わせる家も多かった。

中古で家を手放そうとするのには、やはり理由がありますから。
その理由も自殺から他殺、自己破産、経済的理由、離婚
とさまざまでした。人の生き方がさまざまなように。。。

by norihana333 | 2009-11-18 19:22


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