2009年 02月 25日
私は21歳の時、コピーライターとして某広告代理店に就職しました。 もうその頃の自分は生意気で。。。。高飛車で。 何とも言えず嫌な女の子だったわけです。どうしようもなく。苦笑 そんな、鼻息の荒い私にはなかなか親しく話しをする人が出来ず。 毎日負のスパイラルに入った様に、生意気の嵐を吹き荒らしておりました。 ほんと皆さんに迷惑だったと思います。 制作部のスタッフの中でデザイナーをされてるYさんがいました。 毎日ぶりぶり同僚と喧嘩してた私に。 「君がほんとはとっても良い子だってボクは知ってるよ」と 普通に言ってくれました。ほんとに気負いなく。 私はこの言葉を聞いた時、突っ張ってた心のつっかえが溶けちゃった。 ほんとに泣けた。 その時まで聞いた事がなかった言葉でした。 そうか聞きたくなかった言葉だったのかもしれない。 彼はデザイナーとして実力を発揮し始めた26歳でした。 私はYさんと彼の婚約者と一緒に良く飲みに行きました。 彼の婚約者も同じ職場でデザイナーとして働く方でした。 Yさんは今風のカタカナ文字の仕事をされてましたが、 僧侶のような趣のある方でひょうひょうとした魅力が有りました。 なんでも話せたな〜 ほんと思いつく事何でも話しました。 いつも笑いながら聞いてくれました。 その後、Yさんは同僚と一緒にデザイン会社を立ち上げて独立。 毎日会う事はなくなりましたが、彼の婚約者から近況をよく聞いてました。 それはそれは忙しくしていたようです。 有る日、Yさんの婚約者は彼からの電話を受けました。 頭が割れる様に痛い。そう告げると大きな音とともに電話が不通になったようです。 彼女が彼のアパートに着いた時は、Yさんは救急車で搬送された後でした。 Yさんは彼女に電話し倒れた後、這う様にアパートの廊下に出て 近所の方に発見されて病院に搬送されました。 クモ膜下出血でした。まだ20歳代。 悲しい悲鳴のような婚約者の方の声を覚えてます。 亡くなって行く方も苦しいですが、後に残されて生きる人間もたいへん苦しい。 そう思わせるような出来事がその後たくさん起こりました。 彼の事は今も良く思い出します。 あの禅僧の様な風貌と話し振り。なつかしいな〜 率直に「君はとっても良い子だよ」そう言ってくれた。 なんだか嬉しかったわ。 良い子に良い人に良い人間に、いつかなりますよ。 私があちらに行くとき、会うのが楽しみな人です。 会ったらね、感謝したい。 ありがとう。ありがとう。 あの後少しずつ素直になって行きました。
by norihana333
| 2009-02-25 00:51
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